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家出少女みく


◆今現在。訳ありで家出少女してます。でも泊めてくれる人やご飯食べさせてくれる人がいるからなんとかやってるし、別にみく自身も今やっていることが楽しいです。良かったら日記見てください(*’v`丱)☆+゜
by iede0

家出少女 ありさ 拭き拭き幽霊9

「野々宮ありささん、もう大丈夫ですよ。あなたの背中に大変性質(たち)の悪い悪霊が憑いていましたが、たった今追い払いました。もう心配はいりませんよ」
「ありがとうございました。もうこれで安心です」

「ありさ、今回の出来事は悪い夢を見たと思って早く忘れてね」
「はい、お母さん、そうするわ」

3人はほっとした面持ちで家路を辿っていた。
交差点に差しかかった。
ありさ達と美枝の家との分岐点に当たる場所だ。

「じゃあ、ありさ、私はここでね~。叔母さん、それじゃ失礼します~」
「美枝ちゃん、たまには家にも遊びに来てね」
「ありがとう、またおじゃまさせていただきますね~」
「美枝、それじゃバイバイ!色々とありがとうね~」
「じゃあ~」

ありさと別れた美枝は彼女もほっとしたのだろう、大きな息を吐いて帰路を急いだ。
カバンの揺れ具合が彼女の機嫌の良さを物語っていた。

「お母さん、ただいま~」
「お帰り、美枝」
「う~~~!トイレ!トイレ!もう限界!ずっと我慢してたからもうちびりそうだわ~~~」
「まあ、帰るなり何よ。全く行儀の悪い子なんだから」
「急げ、急げ!ちびる!ちびる!」

玄関に靴を脱ぎ捨てた美枝は揃えもしないまま、猛ダッシュで廊下を走りトイレに駆込んだ。

(ジョワ~)

「ふう~、溜まってるぅ~・・・。ほっ、なんか私までトイレを我慢する癖がついてしまってたよ。でも、ありさ、良かったな~。もうこれで安心だな~」

そんなことを考えながら用便を済ませた美枝はトイレットペーパーを取ろうとして手を伸ばした。
その瞬間、美枝は股間に異常な気配を感じたのだった。

(うそ・・・だ、誰なの?私のお尻を拭いているのは・・・)

<完>
# by iede0 | 2010-08-07 12:29

家出少女 ありさ 拭き拭き幽霊8

ありさは恥かしい場所を隈なく診察された後、恐る恐る女医に尋ねた。

「先生、いかがですか?」
「はい、大丈夫ですよ。妊娠してませんよ」
「妊娠してないって・・・あのぅ、もしかして精液が残ってたってことですよね?」
「はい、残ってました」
「えっ!?」
「どうしてそんなに驚くのですか?避妊をしないで男性とエッチをすれば膣内に精液が残っていて当たり前ですよ。それともちゃんと避妊したとでも言うの?」
「でも・・・先生・・・私、男性とエッチなんかしてないんです・・・」
「どういうこと!?じゃあ、どうしてここを訪れたのよ?」

先程までは温厚にありさに応対していた女医であったが、突然言葉が荒だった。
それもそうだろう。
女医とすれば、性交もないのに妊娠が心配で医者に来るなんて悪ふざけとしか考えられなった。

「信じてもらえないかも知れませんが本当に男性じゃないんです。というか人間じゃないんです・・・」
「あなたは私をからかいに来たのですか?人間じゃなく動物とエッチをしたとでも言うのですか?」
「いいえ・・・幽霊・・・なんです・・・」
「ええ~っ!?ゆ、幽霊!?そんなっ!」

女医は一瞬絶句してしまった。
目の前にいる女子高生が幽霊と交わったと言うのだから驚くのも無理も無かった。
女医は暫く唖然としていたが、やがて冷静さを取り戻しありさに語りかけた。

「精液は間違い無く人間の男性のものです。ただ・・・」
「ただ?」
「精液の成分の大部分はたんぱく質で構成されているのですが、不思議なことにあなたから検出されたものはたんぱく質がほとんど破壊されていたのです」

「え?たんぱく質が破壊ってどう言うことなんですか?」

ありさの付き添いで共に訪れていた美枝が2人の会話に割って入った。

「大変言いにくいことなんですが、端的に言いますと、まるで死んだ男性の精液を検出した時のようなんです」
「ええ~~~っ!!」

ありさと美枝は女医の言葉に仰天してしまった。

「じゃあ、やっぱり・・・」
「うん・・・」

「医者の私としては科学的根拠のあるもの以外は否定せざるを得ない立場にあるのですが、現在の状況ではあなた達のおっしゃることが満更嘘とは言えないようですね。もし良かったらもう少し詳しく話してくれませんか?」

ありさは女医に昨日学校で起こった恐怖の出来事を語りだした。

「そんなことがあったんもですか・・・恐ろしい・・・聞いていて寒気がしました。私の力ではどうしようもありませんが、また困ったことがあればいつでも相談に来てくださいね」
「先生、どうもありがとうございました」

*****

それから2日後、ありさは母親と美枝を伴って有名な祈祷師を訪問していた。
卓越した霊能力を持つとの評判も高く、ときおりテレビなどマスコミ関係の取材にも応じていた。


-続く-
# by iede0 | 2010-08-06 12:45

家出少女 ありさ 拭き拭き幽霊7

得体の知れないものに絶頂まで導かれてしまったありさ。
恐怖感の中で体験した不思議な快感。
感覚は痺れたままでまだ頭がぼんやりとしている。

まもなく冷たい肉棒は引き抜かれた。
少し遅れて白濁色の液体がトロリと便器に零れ落ちた。

(ドンドンドン!)

「ありさ!どうしたの!何かあったの!?返事をしてよ!ありさ~~~!!」

扉が壊れるのではと思うほど激しくドアを叩く美枝の声に、ありさはふと我に返った。

ぼやけていた頭が次第に鮮明さを取り戻す。

(み、美枝?私・・・何をしてるんだろう・・・?)

ありさの心に突然恐怖感が蘇った。
恐怖感はありさを無意識のうちに立ち上がらせようとしていた。
その頃不思議なことに、先程まであった『手』と『氷の肉棒』の感触が消えてしまっていた。
ありさはスクッと立ち上がった。
そしてドアのノブに手を掛けた。

「あっ?私、動けるようになっている・・・?それに何だか声も出るみたい!」

(ドンドンドン!)

ありさはカチャリと鍵を解きドアを開いた。
そこには今にも泣き出しそうな表情の美枝の姿があった。

「美枝・・・あ、あれ・・・あ、あれが出たのよ・・・」

ありさは唇を震わせ美枝に何かを訴え掛けようとしたがうまく言葉にならない。
しかし美枝はありさの態度から観て、トイレの中でありさの身に大変なことが起こったと判った。

「ありさ!出たのね?例の手が出たのね!?」
「そ、そうなの。あの噂は・・・嘘じゃなかった・・・あああ~!美枝、恐かった~~~!」

ありさは美枝にしがみ付いてワンワンと泣きじゃくった。

「詳しい説明は後でいいわ!とにかくこんな気味の悪いところから早く出ましょ?」

*****

ありさは帰り道、トイレの中で起こった一部始終を包み隠さず美枝に語った。
話を聞いているうちに美枝の顔も真っ青になりついに絶句してしまった。

「美枝・・・私、恐い・・・あの男の子の霊が乗り移ったんじゃないかと・・・」
「まさかとは思うけど、絶対大丈夫って言えないわね」
「どうしたらいい?それにさ、私の中であの男の子発射したのよ。赤ちゃんが出来てたらどうしよう・・・幽霊との間の赤ちゃんなんて・・・そんなの、そんなの絶対に嫌よ!」
「ありさ、取り乱しちゃダメよ!落ちつくのよ!」
「うんうん・・・そうする・・・」
「じゃあ、こうしようか。まさかとは思うけど念のため明日お医者さんに行こ?それからさ、私のお母さんの知合いに結構有名な祈祷師がいるので行ってみよ?」
「うん、美枝、ありがとう。そうするよ」

*****

翌日、ありさは美枝に付き添われて隣町の産婦人科医を訪れていた。
わざわざ隣町の医者を選んだのは、近所の目を憚(はばか)ってのことだった。
医者は女医と言うこともあって、ありさに少しの安堵感はあった。

-続く-
# by iede0 | 2010-08-05 12:19